2016年07月04日

銀鼠奇譚 ② 大黒鼠


 鼠一門は江戸時代よりおよそ200年の間、盗人の技術とその心意気を伝えてきた。しかし、目まぐるしく移り変わる時代に取り残されつつあるのも事実である。
 昭和の大泥棒「大黒鼠の次郎吉」を最後に、盗人らしい盗人は現れていない。その大黒鼠も3年前に亡くなり、今はその妻、大黒鼠姐が細々と一門を取り仕切っている。

 この大黒鼠の姐さんが、ドラマの重要な一角を担っているのだ。


 銀鼠にその通り名を与え、一門に弟子として迎えたのが大黒鼠の姐さんである。


 初代鼠小僧がそうであったように、大黒鼠の親分も、そして姐さんも、頑なに盗人としての本分を守り通している。そのせいで暮らしはいつも倹しいものである。性格は穏やかでありながら豪放磊落。小さなことは気にしない。まさに親分肌である。
 姐さんが親分と知り合ったのは、多分終戦から間もなくのことだろう。当時は生きるために盗人の道を選ぶ人間は多かったはずだ。それ以上に社会から弾き出された者たちが街には溢れていた。そんな中で二人は盗人として生きることと、道を外れ悪党に身を落とすことの違いを、身を持って体験してきたに違いない。
 親分と共に生き抜いてきた姐さんの目には、猛スピードで様変わりする世の中と、消えようとしている人の情けがなんとも悲しく寂しいものに映っていることだろう。

 大黒鼠の姐さんの人を見る目は確かである。定年後の第二の人生に盗人の道を選んだ・・・言い換えれば老後の楽しみ・・・である。人生を賭けて極めている者から見ればナメているとしか思えない。
 しかし今の世の中、人生を賭けて盗人になろうと思うものなどいるだろうか。いたとしても、表には一切出ない裏の稼業である。その門を叩く若者が目の前に現れるとは到底思えない。まして同じ犯罪にしても、昔ながらのノビ(空き巣・忍び込み)はハイリスク、ローリターンなこと、この上ない。結局のところ銀鼠のように、金品目的ではなく、その技術と伝統に熱を入れてくれるのはアマチュアなのである。姐さんはその辺を本能なのか、経験からなのか、いち早く感じ取り、銀鼠を弟子として迎え入れたのである。

 一門の期待を裏切り?銀鼠は目を見張る成長を遂げる。元来真面目一本の融通の利かない男。日本の高度成長を支えたサラリーマンによくいるタイプである。大黒鼠の姐さんは、そんな銀鼠の姿に目を細めている。

 伝統ある鼠一門の総帥、大黒鼠の姐さんがいつもこのドラマの芯を支えているのだ。とぼけているようで締めるところは締める。そして何より、全てを包み込む姐さんの暖かさが一層ドラマを深いものにしてくれる。そんな大黒鼠の姐さんの活躍を、飯山でご覧いただきたい。

 byicon06 モンキリ王子






  

2016年07月03日

銀鼠奇譚 ① 鼠一門


 劇団“空素”公演「快盗銀鼠」は、おかげさまで満員御礼、大好評をいただき無事上演いたしました。更に10月16日、こちらも新装オープンされました飯山市民会館、「飯山市文化交流館なちゅら」での再演も決定。

ここで、今回の「快盗銀鼠」について少し書いてみようかと思います。
題して「銀鼠奇譚」。まぁ、演出ノートのようなものです。
第一回目は、鼠一門について。


 このドラマの発端は、定年退職を迎えた60歳の男が第二の人生、セカンドライフに選んだのが「泥棒」だったということ。そして泥棒初心者の彼が初めて泥棒に入った家が泥棒の家だった・・・こんなベタなところから始まります。


 彼が空き巣に入った家は、昭和の大泥棒「大黒鼠の次郎吉」親分の家。
とは言っても、次郎吉親分は3年前に亡くなっており、今はその老未亡人「大黒鼠姐」、大黒鼠の姐さんが一人で住んでいる。その日は丁度親分の三回忌の日。姐さんは法事を終え、子分の妻たちを従え帰って来る。
 家は小さな平屋の一軒家。借家かもしれない。子分といっても、一の子分柳鼠はずいぶん前に病死しており、未亡人の「柳鼠姐」。服役中の姫鼠の帰りを待つ「姫鼠姐」の二人だけなのだが。

 鼠一門とは、鼠小僧次郎吉を始祖とする由緒正しい伝統ある盗人一門なのだ。
江戸時代から、明治、大正、昭和と、盗人としての技術だけでなく、義理、人情、盗人の仁義を現在まで引き継いできている。自分たちの「仕事」で堅気の衆が生活に困窮する・・・なんてことはあってはならないのだ。「盗人は真っ当な人間以上に真っ当でなくちゃならねぇ。汗水流して働くことを知らねぇ盗人は、ただの悪党だ」とは、死んだ親分の言葉。
 こんな伝統を頑なに守り続けているせいか、今や3人だけ(服役中の姫鼠を加えても4人)になってしまった一門は、実に倹しい暮らしをしている。

 世の犯罪を見れば、オレオレにネット犯罪。無差別な通り魔から薬物犯罪と、昔とはずいぶん様変わりしたものだ。鼠一門は、こんな時代に取り残されつつある人々なのだ。

 セカンドライフに泥棒の道を選んだ男が、偶然入ってしまったのが、この鼠一門の家。
彼にとって、どストライクだったことは言うまでもない。
弟子が増えることに嬉しさもあるが、何しろ還暦過ぎのオッサンである。戸惑いながらもオッサンに「銀鼠」という通り名を与え、受け入れる鼠一門。

 さぁ、ここからドラマは始まるのです。    byicon06 モンキリ王子



  

2015年11月25日

商店街の救世主


『快盗銀鼠』
長野市芸術館 開館記念公演
2016年6月12日(日)
長野市芸術館 小ホールB(演劇ホール)




 昨年の上演作品をちょっとご紹介。 タイトルは「商店街の救世主」

前回少し触れました昨年の上演作品。私の時間的状況が許さず、ついぞ一般公開の上演が出来ませんでした。公演は地区公民館での上演と、子供劇場からの依頼による上演のみとなりました。
写真からお分かりかもしれませんが、本作品はアニメーション(動かないのでアニメじゃなくてスライドですが・・・)へのアフレコが目玉になっています。


地方の寂れゆく商店街の店主たちが、地元ケーブルテレビへの出演(これがアフレコ出演)を通して、諦めかけていた商店街の再起に立ち上がる・・・といったストーリー。


登場人物は相変わらずおとぼけキャラが揃ってます。
そこに現れた売れないアイドルはカレー店々主の家出した娘。
生意気な小娘と商店街の面々は水と油。


諦めムードの商店街再起と親子の断絶。アフレコが始まると、徐々に台本を離れそれぞれがアドリブで喋り始めてしまう。しかしそれが不思議とアニメーションにマッチして、最後は涙涙で全て丸く収まるという、いかにも“空素”らしいストーリー。

馬鹿馬鹿しいんだけど、油断してると感動してしまうのが“空素”の劇なのです。
「快盗銀鼠」は、ぜひ皆さんスッカリ油断して観てください。感動します!


【おまけ】 これは、商店街の地元に伝わる落ち武者の怨霊です。



しーゆーicon06 ばい モンキリ王子



  

Posted by 空素 at 00:09Comments(0)公演情報快盗銀鼠

2015年11月23日

快盗銀鼠の意外な事実


『快盗銀鼠』
長野市芸術館 開館記念公演
2016年6月12日(日)
長野市芸術館 小ホールB(演劇ホール)





 実はこの「快盗銀鼠」、エピソード①を飯山市民会館で。エピソード①②を荒木公民館で、既に上演しているのです。え?えぇーっ!? ・・・と、お思いでしょうか。

昨年の上演作品「商店街の救世主」が終了した時(これは一般公開せずに終了してしまったので、ほとんどの人はご覧いただいていないのですが)、次の作品をどうするか。私もこのところ台本制作、練習になかなか時間を割けずにいたので、20~30分程度のショートコメディーを2本作ろうと考えました。とりあえずストーリーは決まり、台本を書き始めようかという時、今回の長野市芸術館の話が舞い込んだのです。

いくらショートと言えども、それを上演し終えてから再び新作の制作では、かえって時間も労力もかかってしまう・・・ まして、せっかく長野市芸術館のこけら落しと言う記念の公演に、中途半端な形で上演するのはもったいない。
そこで、企画段階だったふたつのショートストーリーをひとつの話のエピソードとして作り替え、新たなストーリーを加えたフルサイズの舞台に仕上げるという、変則的な形式となったのです。

ふたつのエピソードはもともと別のストーリーだったので、両公演ともお客さんには喜んでいただけましたが、若干来年の予告編といった印象もあったかもしれません。(セリフの中にはクライマックスへの布石も含まれていますからね)
もしかしたら、飯山、荒木公民館でご覧になった皆さんは「あのオッサン、大変なことになってるな・・・」と、一層楽しめる・・・かもしれません。

何しろ我々もこういった作り方は初めてですので、今後の練習が楽しみです。
乞うご期待!


しーゆーicon06 ばい モンキリ王子



  

Posted by 空素 at 00:11Comments(0)公演情報快盗銀鼠

2015年11月19日

新作「快盗銀鼠」始動!

あんまり久しぶりで、書き方を忘れたぜ・・・

劇団“空素”待望の新作公演が決まりました。
『快盗銀鼠』

長野市芸術館 開館記念公演
   2016年6月12日(日)
長野市芸術館 小ホールB(演劇ホール)








旧市民会館のファイナル公演を行った“空素”が、新市民会館、長野市芸術館のオープニングでも上演することが決まりました。
先日、初めての打ち合わせがあり(建物は出来ていないのですが・・・)、なかなか盛り上がりそうな雰囲気です。
せっかく演劇専用ホールを作ってもらったので、出来れば他では味わえないような舞台が作れればと思います。その辺は“空素”お得意のところ。ご期待下さい。

今回のお話は、泥棒が主人公。
しかも、長年勤め上げた会社を定年退職し、第二の人生に泥棒の道を選んだ男の話。
笑って笑っているうちに、いつの間にか異空間にハマって行くのが“空素”ワールド。
一般公開の上演は2年ぶりになります。
ご家族お揃いで、ぜひご覧ください。

上演時間・入場料金等はまだ未定です。
公演に向けてブログも順次更新予定。お楽しみに!

しーゆーicon06 by モンキリ王子



  

Posted by 空素 at 23:56Comments(0)公演情報快盗銀鼠

2014年07月22日

ヒーローは誰だ?

 春の公演が終わり、あっという間に夏になっていますなぁ~。
新作の練習もいつものごとく、本番が近付かないと実にマッタリとしています。
いいんです。この時間がもしかしたら大事なのかもしれません。
・・・と、思います。

さてと・・・ ブログもこれじゃ寂しいんで、皆さんにコメントを募ります。
「あなたにとっての《ヒーロー》は誰ですか?」

私にとってのヒーローは、ご存知「松田優作」です。(自信満々)
ブルース・リーから入って松田優作に移行する。王道です。
ことごとく旧来のヒーロー像を打破し、作り替えてきた日本映画界の寵児です。
単なる新人アクション俳優かと思いきや、独創的な世界感をまとった存在感。
すぐさま今で言う北野映画のようなバイオレンスを見せてくれる。
もっとそんな彼を見たいと思っている最中、拳銃もナイフも出て来ない映画に行ってしまう。そしてハリウッドへ・・・
彼が死んだと聞いた時、私は数日間脳死状態になりました。
「あの人ならこんな時こうするんじゃないか・・・」などと、勝手に思っていた私にとって、それはジャングルで地図を無くしてしまったような思いだったのです。
今となっては大変失礼な言い方かもしれませんが、彼が去ったことが私にとって幸運でした。
今、彼は実際に何もしてくれません。だからこそ、その先進性や独創性をもたらした感性だけが私の脳裏に光り続けているのです。
お客さんが喜んでくれることが一番。喜んでくれるということは理解してくれるということ。理解してもらうために俳優は本物の演技をする。その演技のリアリティーを高めるために俳優は命を懸ける。カーッ!松田優作!俺のヒーローです!

ちなみに彼の息子の松田龍平の演技力は、最近さっさと父親を抜き去ってしまいましたね。そこもなんてカッコイイんでしょう。

・・・あれ? いつの間にか随分力説して長文になってしまいました。
こんなにマジにならなくてもいいんです。

あなたのヒーローを教えてください。(匿名可)

これは次回作に何か関係があるのか? あるかもしれないし、意味のない適当な質問かもしれません。



ばいicon06 モンキリ王子
  

Posted by 空素 at 23:00Comments(7)練習日記

2014年03月02日

3月2日ホクト文化ホール=ラストステージ=

今日は、ホクト文化ホールの公演前日。明日が本番です。

この会場での上演は、ホントに10数年ぶりです。
舞台課の懐かしい顔と次々にお目に掛かれ、嬉しい一日でした。
Sさんの愛車GTRもあの頃と変わらず、駐車場で大きな顔をしていました。
暫し喫煙所で愛車談議に。
Fさんは、飛ばし飛ばしの場当りをずっと見続けて下さいました。
もっと懐かしいMさんも、忙しい合間に顔を出して頂き、
生意気だった・・・かもしれないけれど、
いつも何かと闘っていた、あの頃の自分を思い出させてくれました。

そうです。そんな舞台の職人(プロフェッショナル)の皆さんに、
今の“空素”は育てられてきたのです。
怖いもの知らずで大きな舞台を望み、経験し、怒られ、恥をかき、
たくさんの財産を頂いたのです。

今、“空素”はライブハウス、レストランバーでの公演をメインに活動しています。
しかし、照明効果のひとつひとつから、音響効果の細やかな調整、
作品の世界観と合理性を兼ね備えた舞台装置のプランニングなど、
ここに“空素”スタイルのルーツがあるのです。
現に「新・ショットガン」では、あの限られたスペースの中でド派手な銃撃戦と
歌って踊るAYASEのライブをやってのけているのです。
それは、一重にあの頃の経験があってこそ実現できるものなのでしょう。
それに加え演出面でも、多くは語らぬ先輩達のアドバイスは、
今になって随分参考にさせて頂いたと実感しています。

面白いものを作るのには、ある時降って来るアイデアやインスピレーションと、
それを具現化する算段、そして仕上げるテクニックが必要だと考えています。
私は後の二つを「パッケージング」と言っていますが、
ここはやはり先輩から教えられ、次に繋ぐものだと感じています。

演劇を志す皆さん。どうでしょう、大きな舞台を経験してみては?
そこには必ずプロがいます。職人さんです。
その経験が私は面白かったし、可能性を広く大きくしてくれたと感じています。
ただし、今も生意気なことを言っている小僧にガツンと言ってくれるかどうかは
分かりませんが・・・(みんな歳とったし)

こんなオジサンの思い出話より、明日は「新・ショットガン」ラストステージの本番です。
皆さん観に来て下さいね・・・って、
全くPRにならない記事だったなぁ。前日なのに・・・




ばいicon06 モンキリ王子  

2014年02月20日

THE SHOTGUN ラストステージ!

Remade stage of "THE SHOTGUN"
待望の追加公演決定!これがラストステージ!!




















「長野県芸術文化総合フェスティバル」に、劇団“空素”が登場です!

Remade stage of "THE SHOTGUN" ラストステージです。
昨年は、須坂公演《WEST》を増やしたのですが、《Che'lu》 同様即刻Sold out!
見逃した方は、是非ご来場ください。

今回は長野県芸術文化協会主催事業への上演参加となりますので、入場料は500円。
しみったれた話ですが、当日券は協会の収入に。
御来場頂ける方は劇団員からチケットをお求めください。
劇団員にお知り合いがいない方は・・・どうしましょう?
私の電話番号を公開する訳にもいかないし・・・

仕方がない!受付で500円お支払いください。芸文協バンザイ!

ライブハウスでの上演とは一味違ったステージが繰り広げられます。
もう一度ご覧頂ける皆様にも充分楽しんで頂けると思います。

それともう一つ。
この「新・ショットガン」の前作。「ショットガン」は18年前、同じ県民文化会館小ホールで上演されたのです。
あの時と同様、愛すべき登場人物、迫力の銃撃戦、衝撃のラストシーン。
そして今回、ついに明かされる櫂と軍曹の生い立ち。
もし18年前に「ショットガン」を観た方なら、2倍、いや10倍の感動が押し寄せるでしょう。

“空素”の舞台を知らずして長野の演劇ファンとは言えないでしょう。
このラストシーン、このラストステージを見逃す訳にはいきません。
3月2日、鳥肌の立つ面白さを体験して下さい。

このメンバーが、再び暴れまくり、撃ちまくります。詳しくは過去記事で・・・




ばいicon06 モンキリ王子


  

Posted by 空素 at 21:35Comments(0)新・ショットガン

2014年01月30日

凄ぇぜ!溝口倫子!

久しぶりに震えました! 気合も緊張もアドレナリンも出尽くしました!
分かります?ロックバンドの曲間に《演劇》ですよ。
軍隊に鎌持って飛び掛かるようなものですから・・・
でも、面白かったぁ・・・癖になりそう・・・またやりてぇ・・・



 
 申し訳ない。
上の写真は今回のライブのではありません。
今回のはまだ手元に無いので、
以前のライブの写真ですが
雰囲気で・・・





さて、“空素”始まって以来・・・勿論私も初体験。
ロックバンドとのコラボレーション。
しかも「パワフル」という言葉で語るなら、この辺で右に出る者はいない
《溝口倫子with二ツ屋ブラザーズバンド》だ。

(私、素人なもので、この辺・・・という書き方でごまかしてますが、
 この人たちの凄さは一体どの辺なのでしょう?もしかして全国区?)

登場前から大変な熱気。
演奏が始まると地響きが起こり、溝口の登場で地響きが縦の振動に変わって行く。
私は袖で気絶しそうになった。
「俺はこの縦ノリの中に突っ込んで行かなくてはいけないのか・・・」

遠のく意識の中で、一瞬私の中の何かがズンッと変わった。
自然にリズムに乗って身体が動いている。実に心地良いのだ。
「ヤバい」とか「怖い」とか言う気持ちがいつの間にか消え去っている。
ワクワクしている。早くその時が来い!早く俺もそこに行かせてくれ!

そこから先は、どうだろう?いつもの舞台の私に戻ったと言った方が近いのかもしれない。
有蛾と、そして祐子と、気持ち良く会話し、笑い、涙したのだ。

全力を尽くした終演後。ジェットコースターから降りた直後のような感覚。
その時、ふと私の頭に再びかすかな不安が過っていた。
確かに笑いはそこそこ取れていたし、目新しさもあってか観客は好意的に我々を迎えてくれていた。
しかし、ライブの構成としての《演劇》はその役割を果たしたのだろうか?

打ち上げの席で、バンド関係者の多くは我々を褒め称えてくれた。
勿論私を含め、有蛾も祐子も確かな手ごたえはあったと感じている。
私が言うのも何だが、一見アウトローに見えるが、皆愛すべきキャラクターのバンドメンバーが、
口々に「面白かった」「演劇は凄い」と言ってくれた言葉に嘘はないと思える。
そして溝口さんの「もっと行ける!もっとやれる!もっとドロドロしよう!」との言葉は、
ちょっと前に過った小さな不安を掻き消し、またしても私を挑発しているかのように思えた。

どうもここから先は少し時間を置かないと、私の中の充実感と反省点が未だ整理されていないのかもしれない。一出演者としてのステージも数年ぶりだったのだから。

どうでしょう?こんな刺激的な体験は、演劇を志す者なら誰だって一度は踏み込んでみたい「禁断のステージ」ではないでしょうか。もしヤバいと思ったなら、それは正解。やめた方が良いと思います。
でも、私はもう一度、是非もう一度あの場所に行こうと思っています。(呼んでくれればですが)

  さて、こんな刺激的な場所に呼んで下さった溝口倫子さんに、心より感謝いたします。
  上の文面は多少デフォルメしてはいるものの、偽らざる私の「闘い」の記録です。
  もっと面白く、もっと刺激的に・・・
  次の闘いに向けて、準備しないといけません。

しーゆーicon06 ばい モンキリ王子  

Posted by 空素 at 19:13Comments(0)公演情報

2014年01月17日

“空素”がロックバンドとコラボだ!

「新ショットガン」公演の合間を縫って、“空素”がロックバンドライブに登場!
“リッチミンD”のCMソングでお馴染みの
《溝口倫子 with 二ツ屋ブラザーズバンド》とのコラボです。
普段観ることの出来ない、“空素”5分間のショートドラマの3本立て。
これは必見です!!


「男と女のショートストーリー」と題した、ロックバンドvs演劇の一騎打ち!

普通ありえないこの企画の言いだしっぺは勿論、溝口倫子。
「演劇と音楽は、余程綿密に仕組まないと潰し合うから、俺は受けない!」と、いう私の口癖は、
団員他知る人ぞ知る周知のこと。(だったらゴールデンロックは何なんだ?ってのは置いといて)
溝口倫子とて、当初は甘い言葉でこの企画を語っていた。しかし・・・

その言葉、いやその眼の奥に、
「闘いたい・・・闘わなくては上には行けない・・・」
そんな真っ赤になった炭火のような熱さを・・・火傷しそうな熱さを、私は感じてしまったのだ。

 彼女とのコンタクトは、今回のビリー役、有蛾からの紹介だった。3年前である。
 有蛾の義理券で「刑事ドラマ」を観て頂いた。
 その後、今度は私が「みぞぐちともこ祭 Vol.1」に行くなど、徐々に交流する中、昨年春にこの企画
 がスタートすることになる。

話を「闘い」に戻そう。
それを現実に見せられたのは昨年夏である。そう、「新ショットガン」の公演が近付いた頃。
夏休みイベントでの路上ライブ。やはり彼女は闘いを望んでいる・・・それを確信した瞬間である。
会場(路上)の片隅で、小さな手拍子をしているシャイな私をチラ見しながら、彼女は迫力のライブを見せつけたのだ。
現に、出番前と終演後では観客が3倍・・・いや、5倍・6倍に膨れ上がっていた。

だからと言って、私がそんな挑発に・・・ 絶対乗るんです!
ロックバンドとのコラボ企画は断るって・・・? 馬鹿なこと言っちゃいけません!
売られた喧嘩は買うに決まってるじゃないですか。

お互いにちょっと利用してウケようなんてことじゃ分かち合えないんだよね。同じステージを共有するっていう貴重な一瞬を。
だから“空素”は全力でロックバンドと闘います。
あいつらの演奏を、質の高いBGMとして演じてやろうじゃありませんか。フンフンッ!

今回の出演は、中村祐子 有蛾 潤 中村利通の3人。
“空素”流「男と女のショートストーリー」は、果たしてロックファンの心を動かすことが出来るのか!?
是非、その瞬間をご覧頂きたい。
そして、闘うことからしか生まれない《ロック&演劇》奇跡のコラボを、是非ご堪能頂きたい。
また、こんな刺激的なステージを与えて下さった《溝口倫子 with 二ツ屋ブラザーズバンド》に
心から感謝をいたします。

  飲み放題チケットは完売御礼とのこと。スタンディング1500円チケットは残りわずか!
  勿論、飲みながら溝口倫子の迫力ボーカル&貴重な“空素”ショートドラマを堪能出来るんです!
  早い者勝ち!ご連絡ください!


しーゆーicon06 ばい モンキリ王子  

Posted by 空素 at 21:33Comments(1)公演情報

2013年12月26日

キーワード★KALLATH precious artists ②★

もう3年目になりますが、開演前のミニライブが“空素”の定番となりました。
調子に乗って歌っている“タークラター”の3人ですが・・・


「新・ショットガン」の挿入歌、「ゴールデンロック」の完成までには、多くの Precious artists の
存在がありました。

作曲は、コダ社長&johny2003(Joy Rocks)
演奏はJoy Rocksを含む「タークラターキーズ」の面々。
そして、アレンジ・録音・ミックスダウンを全てこなした「WAKU」。
彼等の創った楽曲が「新・ショットガン」を、私が理想とするエンターテイメントに
大きく近付けてくれたのです。

「タークラターキーズ」を、ライブ風にご紹介しましょう。
Drums キム! Base エイメイ! Keyboard ジャスミン! Lead guitar  johny2003
そして、Vocal & Acoustic guitar コダ社長!

たった1曲の為に何度も練習を重ね、録音までいつも全力で演奏してくれました。
もちろん全員本番を観て頂きました。
ご協力、本当にありがとうございました。しかも、褒めてくれてありがとう!

そしてもう一人。
彼らの演奏、AYASEの歌。最後まで「もっと良くなるはずだ」と、我慢強くまとめてくれた「WAKU」。
WAKUとの出逢いは、もう20年も前になりますか・・・
彼が仕切っていたライブハウスで公演をした時でした。
再会は3年前。「タークラターキーズ」のライブで。
もう私のことなど覚えていないだろうと思っていたら、WAKUから声を掛けられました。
そして昨年、20年の時を経て、彼のライブハウスでの公演が実現したのです。
あの「We are Earthling」です。
彼は今回の「ゴールデンロック」の企画に、一も二も無く協力を快諾してくれました。

音楽に関しては全くの素人である私にも、音楽CDの制作がいかに大変かは分かります。
演劇も音楽も、本当に多くの人達のひたむきな想いと行動があって、はじめて出来上がるものです。

この precious artists にも、心からの感謝と尊敬の念を感じずにはいられません。


ばいicon06 モンキリ王子  

Posted by 空素 at 22:56Comments(4)新・ショットガン

2013年12月11日

キーワード★KALLATH precious artists ①★

やっぱり櫂さんに銃器はよく似合う! 鳥肌が立ちますね。



















勿論、櫂さんだけでなく、今回の登場人物のほとんどが=GUN=を使用しています。
「新・ショットガン」は、タイトルの通り銃撃戦が目玉、クライマックスです。

本番をご覧の方々はその銃声、硝煙、火薬の放つ匂いの中、迫力のクライマックスを御堪能頂いたと思うのですが・・・その迫力シーンの陰には、地味で緻密な職人技があったのです。
それだけじゃない。背筋も凍るアクシデントの連続。もし、あのGUN職人「Ryo3合」がいなかったら・・・「新・ショットガン」の幕は上がっていなかったのです。

予めお伝えしておきますが、Ryo3合は違法な銃の改造だとか火薬の調合をしている人ではありません。あくまでも私達“空素”の劇を成功させるために、彼の持つ技術と熱意で、中々言う事を聞いてくれない奴ら(モデルガン)に仕事と命を与えてくれたのです。
その彼を私たちはいつしか=GUN職人=と呼んでいました。

モデルガンとは言っても所詮は玩具です。ましてや近年、安全性とかで更に規制が厳しいジャンルです。作りが弱い。(頑丈ではいけないらしいです)練習で使っていると不具合が出たり、ちょっとしたことで破損したり・・・それらを全てメンテナンスしてくれたのが、Ryo3合なのです。
それは本番当日にも・・・

私と彼はほぼ同世代。同じ映画やドラマを見て育ってきたんでしょう、きっと。
今よりもっと銃をブッ放していました。ギャング、ヤクザ、カウボーイ、軍隊、兵隊、一般人、警察官だって情け容赦なく撃ち殺していました。
小学生の私たちは、ただカッコイイ、爽快、憧れで、お祭りで買ってもらったカンシャク玉のピストルを撃ちまくりました。チャンバラと同じです。
いつしかそのピストルはプラスチックではなく、重量感のあるモデルガンに価値観が変わって行きます。同時に単なるピストルではなく、それはウィンチェスターだったり、モーゼルだったり、ワルサーだったり。あの映画で使っていたのはこの銃だと、発展していきます。
そして、このモデルガンの本物は・・・人を殺すために作られたもの、そのためだけに作られたものだと理解するのです。

その時私は子供の頃から見ていた、あの映画やドラマでブッ放していたあの銃は、
人を殺したからカッコイイ、爽快、なのではなかったんだと気付くのです。
銃というある種、背徳のアイテムがあったからこそ表現できるカッコ良くて、爽快で、人間的なドラマを創れたんだと。
勿論、反戦、反暴力の映画やドラマではリアルに残虐さを表現する場合もありますが、それはそれとして・・・

Ryo3合はドラマも脚本も作りません。しかし、銃器だけが持ち合わせるそのリアリティーとファンタジーの両立に魅了された、同じ匂いのする男だと私は確証しています。

舞台で銃を使うと、薬莢(モデルガンの弾丸)が客席に飛び散ります。18年前、ショットガンの薬莢が一つ減りました。悪気もなくお客様が記念に持ち帰ったのでしょう。その話をすると、彼の奥様が終演後会場を回って薬莢を集めて下さいました。勿論今回の公演では全て回収できました。
=GUN職人=の気質は最後のそんなところにまで気を配ってくれるのです。

櫂、軍曹、アヤセ、そして「新・ショットガン」のブッ放した一発づつの弾丸が、お客様の心をきっと撃ち抜いたと私は思っています。それは「Ryo3合」の存在無くしてありえなかったことだとお伝えしたいのです。
そして“空素”が、こんな職人たちに支えられていることに、改めて心から感謝をいたします。

さて、こんな底知れぬ《KALLATH precious artists》の存在は次回に続きます。


しーゆーicon06 ばい モンキリ王子  

Posted by 空素 at 01:26Comments(3)新・ショットガン

2013年12月05日

Che'lu公演 ★大成功!★

こんなカッコ良い写真が、お客様から送られてきました。
櫂とAYASEのベストツーショットです。

長野が「えびす講」一色だった11月23日、翌日の24日。
「新・ショットガン」長野公演が行われました。

勿論会場は満席。
「Che'lu」独特ののアダルトな店内の雰囲気と相まって、アコースティックライブも盛上りました。
今年は特に長野舞台さんのPAで音質も高レベル。一段と腕が上がったと思われたのはそのせいもあってなのでしょうか?・・・いやいや、タークラターキーズは進化を続けています。
昨年同様、Che'luの美味メニューもお客様から大絶賛。
こんな雰囲気の中、「新・ショットガン」の開演です。

いつもの空素スタイルの劇が繰り広げられていると、中盤から少し流れが別の方向に
ゆっくりと変わっていきます。
そう、18年前の「ショットガン」の、あのバイオレンスの世界に引き寄せられて行く。
そして、会場は銃撃戦の真只中に。・・・銃声、硝煙、火薬の匂い。
想像を絶するクライマックスからエンディングへ。その時、いつしか観客の笑顔と涙が入り混じった“空素ワールド”に達して行くのです。

今さら予告編風に書くのもどうかと思いますが、本番の空気をお伝えするとこんな感じになってしまうのです。

終演後、お客様をキャスト・スタッフ一同お見送りをする中、
皆様から「次回、来年、必ず観させて欲しい」との声を多くの方々から掛けて頂きました。
これ以上の嬉しいお褒めの言葉はありません。
安堵感と同時に、次へのワンステップに身が引き締まる瞬間です。

この大成功の陰には、多くの“空素”を支えてくれている職人の方々がいるのです。
前出のGUN職人。そしてカメラマン。デザイナー。音楽ディレクター。舞台技術者。
このブログ、公演の終了で終わる訳にはいかなくなりました。
次回から、この愛すべき職人たちの話を書ける範囲で・・・書いて行きましょう。

演劇が面白すぎて困ってしまう・・・それは、作家や演出家、役者だけでは成り立たない
面白すぎる人たちの存在があるのです。


ばいicon06 モンキリ王子
  

Posted by 空素 at 01:14Comments(2)新・ショットガン

2013年11月06日

キーワード★距離感★



またまた、「新・ショットガン」WEST公演の写真がお客様から届きました!
Joy Rocks のライブ画像もファンキーな感じで、雰囲気を出してます。

今日のキーワードは「距離感」。
台本を書いている私は常々、距離と時間とスピード。小学校で習う理科のこの三つの言葉に引っ掛かっているのです。
SFを考えた時、いつもお世話になるのが「時間」です。
そして時間はスピード。だったら距離は欠かせない。・・・ま、当たり前の話ですが。

物理的に考えれば、これはジャンケンみたいなもの。三竦みなのですが、劇では圧倒的に違うのです。
時間と距離には意味があります。速度にはそれほどの意味はありません。
時間は歴史であり、人生、記憶、未来です。今回のキーワード「距離」も、「時間」と同様SFでも、ラブロマンスでも、サスペンス、ロードムービー、大河ドラマもこの時間と距離を上手に表現出来るかが勝負です。
しかしそれ以上に私が「距離」という言葉に引っ掛かるのは、作り手側が考えなくてはいけない最も重要なキーワードだからです。

距離感とは、俳優なら全てに感じていなければならない必須の感覚なのです。
相手役との距離感。人間関係は当たり前としても、舞台は限られたスペースです。その中で俳優の表現する距離感が、限られたスペースを無限の空間として表現出来るのです。
そして観客との距離感。劇はライブです。空気を読む感覚がなくちゃ面白くない。その空気をすぐそこに居る観客、2階席の観客。同じように届ける力も必要なのです。
しかし一番大事なのが、与えられた役と自分自身との距離感。自分がその立場なら絶対にそうしないことを、その役(登場人物)はやってしまう。劇とはそういうものです。その非日常の感覚・感情を理解する。それが自分だと信じる。尚且つその役を愛おしく思う。文字だった台詞が自分の言葉になる。
だからと言ってその距離がゼロになる訳ではない。
やれやれ、話がちょっと難しくなってきたようです。

「新・ショットガン」は、かなり浮世離れしたバイオレンスというか、いわゆるエンターテイメントです。
確信犯なのですが、キャラクターはあたかもいそうで、実はそんな奴はどこにもいないのです。
でも、我が“空素”のメンバーはいる筈の無いキャラクターを、あたかも自身の分身のように表現します。
そこには、役と自分との良い関係の距離感があるのでしょう。

脚本・演出である私としては、観劇に来られるお客様の期待、それを裏切る作り手側の策略との狭間で、両者を納得させる絶妙の距離感を持ちたいと願っているのですが・・・
全てはこの劇を観て頂いた時に、答えは出るのでしょう。
11月23日・24日、お客様との距離はどこまで近づけられるのでしょうか。


ばいicon06 モンキリ王子  

Posted by 空素 at 00:17Comments(3)新・ショットガン

2013年10月25日

キーワード★銃 =GUN= ★


いつも“空素”を応援してくれている方から、WEST公演の写真が届いた。


臨場感溢れる素晴らしい写真だったことは勿論、前回WESTの普段の店内をご紹介したこともあり、
同じ店内、満席の会場、そしてその客席を使って演じる「LIVE BAR」ならではの雰囲気をお伝え
出来るのではないかと掲載させて頂いた。
アングルからもお分かりの通り、全てのお客様から手が届きそうな場所がステージである。
劇好きの人にはこたえられない・・・俳優にとっては恐怖に近い緊張と、至福の高揚感が同居する
ステージなのだ。

キーワードに戻ろう。
私は(空素はと言うよりたぶん私だ)、銃を使う劇が多い。大好きだから・・・
今回のチラシに「銃監修:Ryo3合」としてご紹介した人物がいる。
彼がいなければ今回の「新・ショットガン」の幕は開かなかった。
まぁ、彼の話を始めると長くなるので、次回のキーワードで詳しくお話するとして・・・

映画やテレビドラマ(演劇でどのくらい銃を使っているのか私は詳しくないが)、西部警察から
アウトレイジ・ビヨンドまで、私達の日常では随分銃を発砲している。
マフィアや西部のガンマンは昔から発砲しまくっている。私を含めほとんどの人達は、
本物の銃など見たこともない。ましてや使っている所など見る筈もない。
あ、猟友会の猟銃は見たことがあるし、使っている所も見たぞ!・・・と、いうのは除外してだが。

ドラマを創る者は道具に結構こだわる習性がある。私は銃に対する思いが強いと思う。
ドラマ、いわゆる創りものの世界では「生死」を常に扱うこととなる。
そこには武器なり凶器なりが必ず存在する。また、それを使う人間がいるのだ。
例えば、思い余って突発的に殺人を犯してしまう人間の使うものは、包丁・大理石の灰皿や花瓶・
そこにあった大き目の石・商売道具のノミや尖った何か・・・となる。
しかし、最初から殺そうと思って殺すのなら、尖った何かではなく、武器を用意する。
いや、最初から人を殺すことも視野に入れて生きている人間がいるかもしれない。
そんな人が持っているのが「銃」なのだと思う。おおざっぱに区分けすればの話だが・・・

包丁は確かに人を殺してしまう能力を持っている。
でも本来の使い道は、美味しい料理を作るもので、人を幸せにする道具なのだ。
「銃」は違う。明らかに人を殺すためだけに作られた道具なのだ。
どうすればもっと合理的に目的を果たせるのかと、他の道具と同様にその能力を高めてきた道具である。

私は、劇の中での銃が、それを持つ人間を作ると思っている。だから銃を簡単に扱って欲しくない。
それと同時に作者としての私は、銃を発砲するということが「何に対する発砲なのか?」を明確に持っていないと、大好きな銃が泣くことになってしまう筈である。

今回の「新・ショットガン」。
私はメンバーに何に対して撃ちまくらせたのか?何をこの世から葬りたかったのか?
11月23日・24日、あなたも一緒に撃ちまくる妄想に陥るかもしれない。

 ※ Ryo3合と私は、銃に対する気持ちが全く対称的なところから入って、劇を通していつしか
  価値観を共有している・・・と勝手に思っている。
  銃の持つ魅力、その造形美・・・Ryo3合と愛すべき嫁さんの話など、
  次回のキーワードで書きたいと思う。


ばいicon06 モンキリ王子  

Posted by 空素 at 20:41Comments(2)新・ショットガン

2013年10月23日

WEST公演★大成功!★



上の写真は、今回お世話になった「RESTO BAR WEST」さんのお店です。

常連さんはご存知でしょうが、今回「新・ショットガン」で初めて訪れた方に、普段の洒落た店内をご紹介してみました。
アメリカンなテイストに、オリジナルメニューを加えたボリュームのある食事と多彩なお酒。
飲んでも食べても、気のおけない仲間が集まるには最高のスペースです。
来年も是非ここで演りたいなぁ・・・その前に飲みに来よ!

さて、この「WEST」を舞台に「新・ショットガン」初演、須坂公演が大成功のうちに幕を下ろしました。
御来場頂きました皆様、そしてこの公演に御協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

ご覧頂いた皆様から様々なご好評を頂きました。
ちょっとご紹介したいのが、このえんどうまめさんicon06のブログ記事です。

何と嬉しいコメントでしょう!
このコメントに恥じない舞台を、いや、それ以上の舞台を「Che'lu」公演でお観せしましょう!
写真もカッコ良いじゃないですか。写真撮影禁止!とか言ってる場合じゃありません。
是非メールで送って下さいね。

なんて・・・すっかり終わった気分になってますが、ところがギッチョン!ここからが“空素”の底力です。
反省なんて一切しません。
もっと出来るはずだ・・・こんなもんじゃねぇ・・・ちょっと解ったような気がする・・・だからここで終わらせたくない・・・
こんな気持ちで、次に向かっていくのです。闘いはこれからです。
「新・ショットガン」の本当の面白さがその先にまだあるのなら、そこに向かって闘わなくてはならないのです。

その結末は、11月23日・24日に再び訪れるはずです。
乞うご期待!  

Posted by 空素 at 23:55Comments(5)新・ショットガン